今日の夕焼けちょっとありえないですねコレ!
ということで爆発とりくも
今ギャグ系の王子のお話を書いていますね。
本気でネタが尽きたけれど、依頼が舞い込んできたので頑張るよ!
ギリシャ風味らしいです。イエーイ
夕焼けが真っ赤すぎて俺の目を焼いた。
「夕焼けの ひかりを吸い込む 紅葉かな」
「名句ですねぇ」
少女はなごやかにそう言った。
「鳴武さんの感性はありのままで、包み隠すことがなくて好きです」
「そうか?」
「そうですよ」
真っ赤な赤が段々青と交じり合う。赤紫に、紫に、青紫に。
『移りゆく 葡萄のような 空のいろ』
「名句、ですねえ」
こらえきれなくなったように少女が噴き出した。
「なんだよ、悪いかよ」
「いーえ? 素敵だなあって」
怒りがすぅっと消えていく。
「今日は秋刀魚な」
「分かりましたよー」
ぱたぱた足音をさせて遠ざかる小さな背中を見て、顔が綻ぶ。
決して裕福ではないけれど、なんて幸せな日々だろうか。
『もう少し 続けと願ふ 紅葉の日』
秋惜しむ
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