奇奇怪怪浄瑠璃スタート

格好つけた名前ですけど単なる怪談です。
今回は太陽さんの投稿だよー

其の壱　学生（投稿主：太陽さん）

ひとりの学生がいたそうです。電車通学の学生で、もちろん彼は通学に使用する電車には学生割引で切符を買っていたそうです。でも、彼が毎朝毎晩使うホームのすぐ隣の踏切では人身事故がよくあったんです。

卒業式を終えてしばらく経ってから、彼は久し振りにその駅に行ったそうです。

いつかのように門を潜って、窓口のところに並ぶ。そこまではよかったんです。

でも、駅員さんが言ったんです。

「おまえ、もう学生じゃないだろ？」