なんだか、すごくわけがわからなくて、すごくエロかったです。ひどい感想。濡れ場ダメ子とは、確かに言わせない!
本当に読んでてああああとなりました。ああああ、です。他の言葉は何も出てこない。どうしてこんんものを書いたのか、どうしてこんなことになってしまったのか、わからない。わたしにはわかりませんでした。けれど、確かにこれはすごい作品でした。これほど、よくも悪くもこころの奥底にぐさりときて、そのままいつまでも色が消えない作品は見たことがない。何より、最初にあれだけぐしゃぐしゃにしておいて、いやな予感だけを漂わせておいて、あとでその予感をすべて綺麗に的中させるのに、その先、未来を書いていないのがずるい。昔の甘い蜜に浸ろうと思えばそれはぜんぜん甘くないし、なんか、もう、ひどい。ひどいはなしだ。過去に行けば行くほど顔がゆがんで、なのに最後の話は恐ろしく優しい。一樹はほんとうに親子の話を書くなあ。「親子なのに、しちゃいけないことなんてあるの?」にはビビった。なんか、とり憑かれたようにたくさんのことを考えました。いまは子供に愛情をもてない、という人がたくさんいるらしいけれど、それとどっちが不幸かわからなくなりました。とにかく、疲れた。へろへろです。もうしばらくはなんの本も読めない。濃くて、命を吸い取る本でした。テーマソングはRADWIMPSの「ギミギミック」でしたが訂正でチャットモンチーの「染まるよ」。
この記事にトラックバックする