「天高し 名月見ながら 月見かな」
「微妙」
どこがわりいんだよ25文字で言ってみろ! と俺は隣で茶を飲む少女をねめつけた。
彼女はしらっとした顔で「なんか、語呂が悪いです。季語詰め込めばいいってもんじゃないんですから。というよりもう既に『名月見ながら』と『月見』って語句が被ってますよね」とまくしたてたので、黙る他に道は無かった。
「例えばそうですねー、『名月に 夏の終わりを 感じけり』・・・・・・とか」
「・・・・・・」
何も言えなくなってしまった。
とりくもに
はいる・初め
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