ラジオの「school of lock」ってあるじゃないですか。知らない人は覚えてね。嘘です。
それで、小説コンクール、みたいなのがあって、そのテーマが「世界が終わる夜に」だったんですよ。きっとチャットモンチーの某名曲からいただいたものだと思うんですけれど、そういうものに出したら間違いなく大賞を取れると思いました。
この空気はすばらしい。世界が終わるっていう題材をここまで透明に書ききるとは。さすが伊坂幸太郎、感服です。この間聞いていてふと頭に浮かんだのが、アジカンの「深呼吸」。若干この話よりも暗めな歌詞ですが、だいたいの意味、それとこの悲しいけれど悲しいとも言いきれぬ雰囲気、透明感が凝縮されているように感じました。例の伊坂リンクも、今回は他作品とはないものの作品中ではバンバン出てきますね。渡辺さん最強です。ああ、この話、読み終わったときは普通だったのに、しばらく手を離していると急に恋しくなるなあ。とにかくこの空気が好き。終わるんだなんだと騒ぎ倒しもせず、封鎖的にもならず、穏やかなんですよね。もし本当に世界が終わったらわたしたちはこんな風になれるのかしらんと考えてみたりします。わたしも昔世界が終わるだのどうだのという話を書きましたが、本当に肩身が狭い思いです・・・当然ですが。
とりあえず伊坂好きは読んでください。そうじゃない人は「重力ピエロ」、「オーデュボンの祈り」もしくは「オーデュボンの祈り」から幸太郎くんを知っていただけると、ありがたいです。
あ、「雪の断章」が家にあった。これを読もう。
それではおやすみなさい。アディオス!
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